浴室は温度が高く、湿気がこもりがちなため、カビが繁殖しやすい場所です。
カビを繁殖させないためには定期的なお掃除も大切ですが、素材選びも重要です!
本記事では浴室の防カビ対策とともに、汚れやカビのつきづらい素材を紹介します。
浴室のカビにお悩みの方は、ぜひご覧ください。
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なぜ浴室にカビが発生しやすいのか?
浴室にカビが生えやすい理由は、浴室がカビの好む環境だからです。
カビが繁殖しやすい条件として、下記の3つが挙げられます。
- 温度:20~30℃
- 湿度:60%以上
- カビのエサとなる汚れがある
浴室は上記3つの条件をすべて満たしているため、カビが繁殖しやすい環境といえます。
もっともカビが繁殖しやすい温度は20~30℃と言われていますが、カビは0~50℃で繁殖可能。
気温と湿度の高い梅雨や夏だけでなく、冬場のカビ対策もしっかり行いましょう。
浴室の防カビ対策
先述したカビの繁殖しやすい条件を満たさないようにすることが、浴室の防カビ対策の基本です。
とはいえ、浴室内の温度を0℃以下や50℃以上にするのは難しいため、湿度や汚れに対してアプローチしましょう。
換気扇を回しっぱなしにしておくと、浴室内の湿度を下げられます。
皮脂や髪の毛などのタンパク質でできた汚れはカビのエサになってしまうため、浴室はこまめに掃除をしましょう。
漂白剤の使用も有効です。
浴室には汚れやカビに強い素材
浴室をリフォームするときの防カビ対策として、カビが生えづらい素材を選ぶ方法があります。
水はけがよく、お手入れしやすい素材を選べば、掃除の手間も減らせて一石二鳥ですよ。
今回は下記の4種類の素材を紹介します。
- 樹脂系パネル
- タイル
- 木材(板張り)
- 塗装壁
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
樹脂系パネル
樹脂系パネルはユニットバスなどによく見られる素材ですが、在来工法やオーダーメイドでも使用されています。
メーカーによりサイズやデザインはさまざまで、色合いや模様の組み合わせも楽しめます。
樹脂系パネルの特徴は下記の表のとおりです。
メリット | 保温性が高い乾きやすい
耐久性が高い お手入れしやすい |
デメリット | 汚れやすい
既製品のためデザインに融通が利かない |
安全性 | 床に使用する場合には滑り止め加工が可能 |
コスト | 比較的安価 |
一般的なユニットバスに用いられる素材のため、こだわりがない方には向いているかもしれません。
ただし、工場で大量生産された既製品が多いため、デザインにこだわりたい方には不向きです。
タイル
レトロな雰囲気も味わえるタイル張りの浴室。
在来工法の仕上げに良く用いられる素材です。
タイルの特徴は下記の表のとおりです。
メリット | デザインが豊富
浴室のこだわりの実現性が高い 部分的な使用も可能 |
デメリット | 保温性が低い
目地部分にカビが生えやすい |
安全性 | 床に使用する場合には滑り止め加工が可能 |
コスト | 樹脂系パネルより高額 |
樹脂系パネルよりもデザインにこだわりたい方には向いています。
ひんやりとした質感があるため、冬場は見た目的にも寒く感じるかもしれません。
目地部分は水分が残りやすく、カビが生えやすいと言われていますが、最近では防カビ効果の高い目地材も出ているため、そちらを取り入れるとよりお手入れが楽になるでしょう。
木材
在来工法やハーフユニットバスで用いられる木材。
高級旅館を思わせるような和風の浴室だけでなく、最近は他の素材と組み合わせたモダンな浴室にも使われています。
木材の特徴は下記の表のとおりです。
メリット | 保温性が高い
デザインの自由度が高い 高級感がある |
デメリット | 掃除の手間がかかる
乾きづらい 腐敗しやすい 変形しやすい ユニットバスには使えない場合が多い |
安全性 | もともと滑りにくいため床への使用も可能 |
コスト | 比較的高額 |
使用する木材の種類や加工によって、かかるコストは変動します。
温泉などでよく見られるヒノキは、抗菌・抗カビ作用を持っているため、防カビ対策になる素材です。
木材を使用した浴室は、毎日のお手入れが必要です。
お手入れの基本は水滴を残さず、しっかり乾燥させること。
適切なお手入れを行っていれば、変形や腐敗、水漏れなどを起こすことなく、長期間維持できます。
塗装壁
従来の在来工法の浴室でよく使用されていた塗装壁。
モルタルやコンクリート、漆喰などで塗装した壁を指します。
メリット | 比較的乾きやすい
スタイリッシュな空間を実現可能 |
デメリット | 保温性が低い
汚れやすい カビが発生・繁殖しやすい 劣化しやすい |
安全性 | 壁に使用するためとくになし |
コスト | 安価 |
塗装壁は使用する塗材によって、質感が大きく変わるのが魅力です。
自分だけのオリジナルの浴室を実現したい方にはぴったりでしょう。
一方で、劣化しやすいデメリットも。
木材より乾燥しやすく、タイルより乾きにくい点もメリットとは言えないかもしれません。
コストは低く抑えられますが、汚れやカビが発生しやすいため、お手入れの手間と天秤にかけて検討しましょう。
浴室に使用する素材を選んで防カビ対策!
いかがでしたでしょうか。
浴室に使用する素材によっては、防カビ対策に大きく貢献してくれるものもあります。
お手入れの手間を省きたい方や、デザインにそこまでこだわりのない方は、防カビ素材を選ぶと良いでしょう。
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