場所別にご紹介!ユニットバスの効果的な掃除方法と必要なもの

ユニットバス(3点ユニットバス)は、洗面所・浴槽・トイレがすべて集まっているため、汚れやカビが発生しやすい環境です。汚れを放置すると、健康被害に遭ったり、臭いが気になるようになったりするケースもあります。

本記事は、汚れが付きやすいユニットバスをキレイにして快適空間にしたい方に向けた内容となっています。あなたが思い描く「3点ユニットバス」の効果的な掃除方法やおすすめグッズについて詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ユニットバスに付きやすい汚れの種類

ユニットバスに付きやすい汚れは以下の5種類です。

  • 髪の毛
  • 皮脂
  • 水垢
  • 石鹸のカス
  • カビ

付きやすい理由や付きやすい場所、汚れによる影響について詳しくご紹介します。

汚れ①髪の毛

髪の毛は、シャンプー時に1人あたり毎回30〜60本とかなりの本数が抜けているとされています。日本ではとくにシャンプーを毎日行う方が多いため、髪の毛が溜まりやすいです。

とくに排水口に溜まりやすい傾向にありますが、すべての髪の毛が排水口でキャッチされるわけではありません。少なからずパイプに流れてしまう髪の毛もあるわけです。

 

排水口がキレイにもかかわらず水の流れが悪い場合は、パイプで詰まっている可能性が高いので、チェックしましょう。

 

【髪の毛の汚れによる影響】

排水口で髪の毛が詰まっている状態が続くと、逆流して水が流れません。そのままさらに放置すると、さまざまな汚れや水分と混ざって雑菌が繁殖し、悪臭やヌメリ汚れへと変わっていきます。

汚れ②皮脂

皮脂はお湯で流れ落ちるため、ユニットバスに皮脂汚れが付きやすいです。とくに、壁や天井に付きやすいですが、シャワーやかけ湯などで飛び散るため、さまざまな場所に付着します。

 

【汚れによる影響】

皮脂はすぐに洗い流せば問題ありませんが、放置するとガンコな皮脂汚れとなり、さらに放置すると黒カビやピンク汚れにまで発展します。

汚れ③水垢

 

入浴後やシャワー後は水滴が残るため、水垢が付きやすい環境にあります。水滴の水分は蒸発しますが、カルシウムやミネラルなどの成分は蒸発しないため、白く残ります。このような状態が水垢です。

【汚れによる影響】

水垢は放置すると石灰化し、ガンコ汚れとなります。石灰化した段階までいくとこすり洗いでは取れないため、専用の洗剤を使用しなければなりません。

汚れ④石鹸のカス

 

シャンプーや固形ソープなどを使用して洗い流すため、皮脂同様、壁や浴室内の棚などさまざまな場所に飛び散ります。また、髪の毛が詰まっている排水口では、髪の毛に絡まって石鹸カスが詰まりやすいので要チェックです。

 

【汚れによる影響】

石鹸カス汚れを放置すると、黒カビやピンク汚れになってしまいます。こまめに排水口や、シャンプーや固形石鹸などを置いている付近を掃除しましょう。

汚れ⑤カビ

 

3点バスユニットの場合、浴室・洗面所・トイレが一か所に集まっているため、カビが発生しやすい環境です。とくに、仕切りの役割を果たしているシャワーカーテンは壁とそう変わらないため、水滴や水垢、石鹸カス、皮脂などの黒カビのエサになる汚れが付着しやすいです。

 

【汚れによる影響】

シャワーカーテンの裾部分は浴槽に接しているため、放置すると浴槽にまでカビが繁殖する場合もあります。水分を拭き取るかこまめに掃除をし、カビの発生を防ぎましょう。

こちらの記事で浴槽のカビを防止する対策とおすすめの掃除方法をご紹介しておりますので、合わせてご参照ください。

「浴槽のカビ防止!8つの対策とおすすめの掃除方法6選」

ユニットバスの掃除におすすめのグッズ

ユニットバスの掃除におすすめのグッズをご紹介します。

今回ご紹介するのは、以下の3つです。

 

  • スポンジ
  • 洗剤
  • 塩素系漂白剤

 

おすすめの理由や使い方を詳しく見ていきましょう。

グッズ①スポンジ

 

掃除にはスポンジが必須です。

たわしなどの硬い毛の方が汚れが落ちやすいイメージがあるかと思いますが、細かいキズが付きやすくおすすめしません。

スポンジであれば、キズをつけずに汚れを落とせます。

とくにスポンジの中でも、「メラミンスポンジ」がよいでしょう。メラミンスポンジは、メラミン樹脂を発泡させて作られており、一般的なスポンジよりも繊維が細かいといった特徴があるため非常に汚れが落としやすいです。

ただし、硬い樹脂で削りとるように汚れを除去するため、FRPやアクリルなどの樹脂や光沢があるような素材への使用は避けましょう。キズが付く可能性があります。

ほかにも、細かい所や隙間などには古い歯ブラシを再利用するのもよいでしょう。

 

グッズ②洗剤

 

黒カビや石灰化した水垢などのガンコな汚れを落とすには、汚れにあった洗剤選びが重要です。

例えば、水垢の場合はアルカリ性なので、酸性の「クエン酸」や「お酢」を洗剤として使用すると落ちます。

また、皮脂汚れの場合は酸性なので、アルカリ性の「重曹」を使用します。

 

ただし、ユニットバスの素材によっては、重曹やクエン酸を使用すると劣化や変色を起こすケースもあります。万が一使用できない場合は、劣化や変色の心配ない「中性洗剤」を使いましょう。

グッズ③塩素系漂白剤

 

黒カビのように、中性洗剤やクエン酸、重曹でも落とせない汚れは「塩素系漂白剤」を使用します。

ガンコな皮脂汚れや黒カビにも効果的です。ただし、注意点があります。

塩素系漂白剤は、吸い込むと体調を崩す危険性があるため、必ず換気を行っている環境で使用します。また、塩素系は酸性と混ぜると有毒ガスが発生するため、絶対に混ざらないようにしなくてはいけません。命にもかかわるので扱いには十分に注意しましょう。

 

場所別のおすすめの掃除方法

ユニットバスの場所ごとのおすすめの掃除方法や手順、どのような掃除が効果的なのかを詳しくご紹介します。

 

ユニットバスの床

ユニットバスの床は、皮脂汚れがほとんど。中には放置しすぎて、黒カビやピンク汚れが発生している場合もあります。そのような場合は、アルカリ性の洗剤を使用して掃除します。皮脂汚れは酸性なので、重曹の使用が効果的です。

 

【掃除方法・手順】

今回は、重曹を使用した掃除方法とその手順を説明します。

 

  1. 重曹を床全体に振りまく</li>
  2. スポンジや歯ブラシなどのブラシ類でこする
  3. 10~15分ほど放置してから40℃のシャワーでしっかりと洗い流す

 

重曹には消臭効果も期待できますので、放置させると汚れの分解を促進するだけでなく消臭できます。

 

ユニットバスの壁

壁には、皮脂汚れ・水垢・石鹸カスなどさまざまな汚れが付着するため、汚れの性質に沿った洗剤の選択が必須です。とはいえ、水垢もあれば皮脂汚れやヌメリもあるような複合汚れのケースも多く見受けられます。そのような場合は中性洗剤が効果的です。

 

【掃除方法・手順】

今回は、中性洗剤を使用した掃除方法とその手順を説明します。

 

  1. 壁にスプレーを吹きかけて10~15ほど放置する(中性洗剤の場合、表記されている放置時間に合わせる)
  2. スポンジでこすり洗いをする
  3. 40℃のお湯でしっかりと洗い流す

 

洗剤を吹きかけてすぐに磨いても、キレイに取れにくい場合があります。とくに皮脂汚れは一度こびりつくと落ちにくい傾向にあるので、10〜15分放置して分解させておくのがポイントです。

ユニットバスの鏡

 

鏡の汚れは、ほとんど水垢と石鹸カスです。どちらもアルカリ性なので、酸性のクエン酸やお酢、レモンを使用して洗うと効果的です。

ただし注意があります。クエン酸は、塩素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生します。クエン酸を使用する場合は、塩素系漂白剤と混ざらないようにしましょう。

 

【掃除方法・手順】

今回は、クエン酸水を使用した掃除方法とその手順を説明します。

 

  1. 水100mlに対し小さじ1/2のクエン酸を入れてクエン酸水を作る
  2. 鏡にクエン酸水を吹きかける
  3. 1~2分ほど放置してスポンジでこすり洗いする
  4. 水でよく洗い流す

 

ガンコにこびりついた水垢を分解させるため、少しの時間置いておくのがポイントです。

 

ユニットバスの浴槽

 

浴槽の汚れはほとんど皮脂汚れです。酸性の皮脂汚れにはアルカリ性の重曹を使用して掃除をしましょう。重曹は人体に悪影響を及ぼさないので、安心してくださいね。

 

【掃除方法・手順】

浴槽の掃除方法とその手順を説明します。

 

  1. 水100mlに小さじ1の重曹を入れて重曹水を作る
  2. 浴槽全体にスプレーで吹きかける
  3. とくに汚れが取れにくい浴槽の側面部分をラップで覆って1時間放置する
  4. スポンジでこすり洗いする
  5. 水でよく洗い流す

 

ラップでパックすると、ガンコで取れにくい汚れも落ちやすくなります。ぜひお試しください。

 

ユニットバスのシャワーカーテン

シャワーカーテンは、黒カビが非常に発生しやすいです。皮脂や石鹸カスの汚れが付着しやすく湿気が多い環境は、黒カビにとって最高の条件が揃っています。

そして黒カビには、塩素系漂白剤を使用すると効果的です。

 

【掃除方法・手順】

黒カビが部分的にある場合の掃除方法とその手順を説明します。

 

  1. 塩素系漂白剤をスプレーで吹きかける
  2. 商品に表示されている放置時間に沿って置いておく
  3. 歯ブラシなどのブラシ類で磨いて水でしっかり洗い流す

 

スプレーで塩素系漂白剤を吹きかける場合は、必ずマスクやゴーグルを身に着け、目や口に入らないように注意しましょう。

また、広範囲にわたって黒カビが繁殖している場合の掃除方法とその手順を説明します。

 

  1. 浴槽に塩素系漂白剤を希釈した水を作る
  2. 商品に表示されている放置時間に沿ってつけ置きする
  3. 水でしっかり洗い流して乾かす

 

塩素系漂白剤を使用する際は、必ず換気をし、マスクや手袋を着用しましょう。もし気分が悪くなったらその場から離れて休みましょう。それでも体調が戻らない場合は医療機関にかかるようにしてください。

 

ユニットバスのトイレ

基本的なトイレの掃除方法と変わりませんが、ユニットバスならではの掃除方法があるのでご紹介します。

 

【掃除方法・手順】

トイレの掃除方法とその手順を説明します。

 

  1. トイレ用の洗剤を便器の内側にまく
  2. トイレ専用ブラシで磨く
  3. 便座やタンク、便器本体にシャワーで水洗いする
  4. 布巾で軽く水気を拭き取る

 

便器をシャワーで洗い流した場合、濡れている状態が長時間続くとカビや雑菌が繁殖する原因になります。
軽く水気を取っておくと乾きが早くなるので、ぜひ布巾で拭き取っておきましょう。

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確かにユニットバスには湿気がこもりやすく、不衛生になりやすい空間ではあります。

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そんな方は、こちらの記事で3点ユニットバスを別々にするとき、気を付けたほうがいいポイントをお伝えしていますので、ぜひご参照ください。

3点ユニットバスを分離する際の注意点

汚れの種類や場所に合わせて効率よく掃除しましょう

今回は、ユニットバスの汚れの種類と場所にあったおすすめの掃除方法と、おすすめグッズをご紹介しました。

ユニットバスの汚れは、酸性の皮脂汚れ、アルカリ性の水垢や石鹸カス、酵母の一種であるピンク汚れや真菌の一種である黒カビがあります。それぞれの性質を分解できる洗剤やグッズを使用すると効率よく掃除ができますが、中には自力では汚れを落とせない場合も。そのようなときは、壁紙や浴槽などをリフォームしてキレイにするのも一つの手段です。

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