ヒートショックとは、お家の中での急激な温度変化によって体に悪影響が起きてしまう現象のことです。心筋梗塞や失神、脳梗塞などがヒートショックで引き起こされてしまいます。暖かいお部屋から寒いお部屋に移動した際などにヒートショックは起こります。ここでは、ヒートショックの原因と、ヒートショック対策になる4つの浴室リフォームを紹介します。
ヒートショックの原因は、お家の中の極端な温度差です。たとえば、冬場にお部屋に暖房をつけたとします。暖房をつけていない浴室との温度差は、摂氏10度以上にもなると言われています。暖かなお部屋から寒い浴室に移動すると、身体はその温度差に対応しなければいけなくなります。身体は血管を細くして体の熱を逃がさないようにします。血管が縮んで血液が流れにくくなると、血圧は急激に上がります。次に熱いお湯に浸かると今度は血管が広がり血圧が急降下してしまいます。血管内の血液の持つ圧力が高くなったり低くなったりすると、心臓や脳の血管に大きな負担がかかってしまいます。そして心筋梗塞や脳梗塞、脳出血、致命的な不整脈などの発作が引き起こされてしまうことがあります。
ヒートショック対策になる4つの浴室リフォームとは?
ヒートショックはお家の中の極端な温度差をなくすことで防げます。以下からは、ヒートショック対策になる4つの浴室リフォームを紹介します。
リフォーム①浴室暖房機を設置する
浴室暖房機を設置すると、お風呂場を予め暖めておくことができます。お風呂場を暖めて脱衣所との温度差を少なくすることで、ヒートショック対策をすることができます。なお「脱衣所が寒い!」という場合は、脱衣所をミニヒーターなどで暖めましょう。
リフォーム②天井や壁、床に断熱材を敷き詰める
浴室の天井や壁、床に断熱材を敷き詰めることも、ヒートショック対策に有効な浴室リフォームの1つです。断熱材を敷き詰めることで、屋外の冷気の浴室への侵入を防ぐことができます。浴室が冷え込まないようにすることで、脱衣所との温度差を少なくすることができます。
リフォーム③二重窓(内窓)にする
エネルギーは高い方から低い方へ流れるという大原則があります。室内の空気の熱も例外ではありません。浴室の暖かな空気も、窓から寒い屋外へ移動してしまいやすいです。そのため、暖かな空気を浴室に封じ込めることは、浴室の温度を保つのに重要なことです。浴室の窓を二重窓(内窓)にリフォームすると暖かな空気を浴室に留めることができ、ヒートショック対策になります。
リフォーム④浴室をユニットバスにする
もし現在の浴室がユニットバス以外(=在来工法)の浴室の場合は、ユニットバスにリフォームすることでヒートショック対策をすることができます。断熱性能の高いユニットバスがたくさん販売されています。浴室はもちろん、浴槽の温度の保持に優れたユニットバスもあります。
浴室リフォームでヒートショック対策をしよう
ヒートショック対策になる浴室リフォームは、主に以下の4つです。
- 浴室暖房機を設置する
- 天井や壁、床に断熱材を敷き詰める
- 二重窓(内窓)にする
- 浴室をユニットバスにする
浴室の温度を保ち、脱衣所やお部屋との温度差を少なくすることでヒートショックは防げます。浴室リフォームでヒートショック対策をしましょう。