ユニットバス(システムバス)の一般的な規格サイズや選び方をご存知でしょうか?
本記事ではユニットバスのサイズの測り方や規格サイズ・寸法を紹介するとともに、ユニットバスにリフォームできる条件や選び方のポイントを詳しく解説します。
後半ではおすすめのユニットバス製品も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
ユニットバスとは?
工場で大量生産されたパーツを現場で組み立てて作る浴室を、「ユニットバス」と呼びます。
システムバスと呼ばれる場合もあります。
ユニットバスと聞くと、お風呂・トイレ・洗面台が一つの空間にまとまった部屋を想像する人も多いでしょう。
お風呂・トイレ・洗面台が一つにまとまっている部屋タイプは「3点ユニットバス」、お風呂・洗面台が一つにまとまっている部屋タイプは「2点ユニットバス」と呼ばれています。
一方、お風呂・トイレ・洗面台がそれぞれ独立している部屋タイプは「3点セパレート」とも呼ばれます。
ユニットバスは浴槽・壁・床・天井のパーツがあらかじめ決められて大量生産されているため、費用や工期がかからない点がメリットです。
ユニットバスからユニットバスにリフォームする場合は、さらに工期が短縮するでしょう。
最近では浴室暖房乾燥機などのオプションを追加できたり、デザインパーツを取り入れられたりするユニットバスも増えています。
自分好みの浴室にカスタマイズできるとあって、これからさらに人気が高まるでしょう。
ユニットバスの一般的な規格サイズ・寸法
ユニットバスの規格サイズは「1216」「1616」「1620」などと、4桁の数字で呼ばれます。
これは浴室の内径の幅や奥行きを表し、全メーカーで統一された表記方法です。
例えば、規格サイズ「1216」は内径の幅1200mm×内径の奥行1600mmを表します。
ユニットバス(お風呂)のサイズの測り方
ユニットバスのサイズは、ご自身でも測定可能です。
内径の寸法のため、浴室内に入って、壁から反対側の壁までの長さをメジャーなどで測りましょう。
ユニットバスの規格サイズ一覧表
ユニットバスの規格サイズを表で紹介します。
サイズ | 浴室内寸(短辺×長辺) | 坪タイプ(外寸) |
1014サイズ | 1000mm×1400mm | 0.75坪 |
1116サイズ | 1100mm×1600mm | 0.75坪 |
1216サイズ | 1200mm×1600mm | 0.75坪 |
1217サイズ | 1200mm×1700mm | 0.75坪 |
1317サイズ | 1300mm×1700mm | 0.75坪 |
1418サイズ | 1400mm×1800mm | 0.75坪 |
1616サイズ | 1600mm×1600mm | 1.0坪 |
1618サイズ | 1600mm×1800mm | 1.25坪 |
1620サイズ | 1600mm×2000mm | 1.25坪 |
1621サイズ | 1600mm×2100mm | 1.25坪 |
1624サイズ | 1600mm×2400mm | 1.5坪 |
1717サイズ | 1700mm×1700mm | 1.0坪 |
1818サイズ | 1800mm×1800mm | 1.5坪 |
浴室には防水性などの観点から厚めの壁が設置されているため、外寸と内寸には差が生じます。
1坪は畳2枚分、およそ3.3㎡ですが、1坪用のユニットバスの内寸はもう少し小さいサイズになっています。
表記方法は全メーカー共通ですが、メーカーや商品によっては適切な浴室の外寸が異なる場合があるため、注意してください。
同じ「1616サイズ」でも、メーカーごとに必要な外寸が異なるということです。
心配な場合は、リフォーム業者にあらかじめ確認してもらいましょう。
ユニットバス(お風呂)のサイズは変更可能?
古いユニットバスや在来工法で作られた浴室の場合、新しいユニットバスへ交換するだけでお風呂が広くなる可能性があります。
とくに、ユニットバスの選択肢があまりなかったころ、ひと昔前のユニットバスをお使いなら、多くのケースでサイズアップできるでしょう。
また、決められたスペース内で部材の組み方や配管を工夫し、浴室内のスペースを広く確保できるよう設計しているメーカーもあります。
新しいユニットバスへの交換だけではサイズアップが望めない場合、壁の解体や間取りの変更など、大規模なリフォームによって浴室自体を拡張する方法があります。
必要な工事が増えるため、その分費用もかさみますが、相談してみる価値はあるでしょう。
ユニットバスにリフォームできる条件
ユニットバスにリフォームできる条件には、各パーツを搬入するために必要なスペースの確保が挙げられます。
搬入に必要なスペースは通路の幅が65cm、廊下などの曲がり角で75cmと言われています。
ユニットバスの各パーツは、工場で大量生産されているものです。
それ以上分解できない状態で搬入され、浴室部分で組み立てられるため、パーツが搬入できない場合は組み立てまで至れません。
玄関から浴室まで搬入できるかどうか、搬入できない場合は窓などから搬入できるかどうか、あらかじめ業者に見てもらった方が無難です。
また、在来工法やオーダーメイドで作られた浴室のなかには、ユニットバスへのリフォームが困難なものもあります。
リフォームできたとしても、費用がかさんだり、浴室が狭くなってしまったりするケースも。
ユニットバスへリフォームする前に、必ず業者を呼んで見積を依頼しましょう。
特殊な浴室の工事にも慣れている業者に依頼できれば、満足のいくリフォームもできるはず。
複数の業者に見積を依頼して、信頼関係を築けたところに依頼すると安心ですよ。
ユニットバスの理想の大きさとは?サイズの選び方に関するよくある質問
用途や目的別にユニットバスの最適なサイズを紹介します。
介護・親子で入浴する場合はどのくらいのサイズが理想?
小さなお子さまと一緒に入浴する場合や、入浴介助が必要な方が同居人にいる場合は、洗い場の広さと浴槽の高さに注目して、ユニットバスを選びましょう。
洗い場は広ければ広いほど、複数人で入ったときに楽です。
一人で洗髪や洗体ができない方と一緒に入るならなおさら広い方が良いでしょう。
できれば坪タイプ1.25坪以上のユニットバスを選びましょう。
浴槽の底面と洗い場の床との高低差を30~40cmにしておくと、お子さまからお年寄りまで、どの年代の方でもまたぎやすいと言われています。
加えて、手すりの設置やすべりにくい床材なども採用すると快適ですよ。
バリアフリーな浴室にしたいのであれば、出入り口の広さを確保し、些細な段差も解消しておきましょう。
小さなお子さまがいる家庭では、思わぬ怪我防止のために、出っ張りのない金具やパーツ、チャイルドロック付きのドアなどの採用も検討すると良いかもしれません。
どのくらいのサイズなら浴槽内で足を伸ばせる?
入浴する方の体型にもよりますが、ゆったり浴槽に入りたいなら坪タイプ1坪以上のユニットバスが理想です。
長辺が1500mm以上であれば、足を伸ばせるでしょう。
1616サイズ以上あれば、ほとんどの方が足を伸ばして入れますよ。
ユニットバスのサイズ変更が難しい場合は、洗い場に張り出したような広めのデザインの浴槽を選ぶのも一つの手です。
事前にショールームなどで実物を確認しておいた方が、リフォーム後のイメージもしやすくなるでしょう。
狭い浴室におすすめのユニットバスメーカーと商品
日本の家屋は狭く、ユニットバスを新たに設置したり、浴室を拡張したりすることが難しい建物も多いと言われています。
そこで、今回は狭い浴室におすすめのユニットバスを製造・販売している代表的なメーカーと、おすすめの商品を紹介します。
タカラスタンダード「ぴったりサイズシステムバス」
決められたサイズでしか設置できないユニットバスのデメリットを根底から覆したのが、タカラスタンダード社の「ぴったりサイズシステムバス」です。
間口約145cm×奥行100cm以上の浴室であれば対応しており、サイズを2.5cm刻みでオーダーできます。
規格サイズが入らない狭い浴室もユニットバスにリフォーム可能です。
LIXIL「リノビオ」シリーズ
戸建てやマンションの浴室リフォームで多く採用されているのが、LIXIL(リクシル)のリノビオシリーズです。
なかでも「リノビオV」は、配管の形状を工夫しており、浴槽や洗い場の面積を広く確保できる製品になっています。
同じリノビオシリーズの「P」「BYR」「Fit」は、1014/1115/1116などの狭い浴室に対応したサイズも展開。
狭かった浴室を快適な空間にリフォームできます。
ハウステック「ユニッテリア」
ハウステック社の「ユニッテリア」は、厳密に言うとユニットバスではなく、リフォーム専用製品です。
ユニットバスが入らない狭い浴室や、特殊な形をした浴室でも施工可能。ユニットバスのような洗練された浴室にリフォームできます。
大掛かりな解体作業は不要で、2~3日の工期でリフォーム完了できるところも大きな魅力。
施工は知識・技術をしっかり蓄えた「ユニッテリア技能士」が行うため、安心です。
騒音や振動の少ない工事を心がけているため、マンションやアパートなどの集合住宅のリフォームにも適しています。
ユニットバスへのリフォームにかかる費用相場・工事期間
最後に、ユニットバスへのリフォームにかかる費用の相場や工期について確認しておきましょう。
工事内容 | 費用相場 | 工事期間 |
ユニットバス→ユニットバス | 50~150万円 | 4日前後 |
在来浴室→ユニットバス | 65~150万円 | 1週間前後 |
ユニットバスへのリフォーム費用は、もとの浴室の状態や素材などで大きく変わります。
具体的な費用は、リフォーム業者に現地調査してもらい、見積を出してもらって確認しましょう。
特徴をおさえて理想のユニットバスへリフォームしよう!
いかがでしたでしょうか。
ユニットバスにリフォームをお考えなら、浴室を利用する方やリフォームの目的に応じて、最適なサイズを選ぶ必要があります。
どのような点に重きを置くか、あらかじめ同居する方々と話し合って決めておきましょう。
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