システムバスとユニットバスの違いは?メリットとデメリットについて解説

「システムバスとユニットバスの違い」をご存じでしょうか。

浴室のリフォームをご検討されている方は、在来工法とシステムバスやユニットバスのどれを選べばよいのかわからないと悩んでいる方もいるでしょう。

違いを知ると工法選びがしやすくなるかと思うので、今回はシステムバスとユニットバスの違い、そしてメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

システムバス・ユニットバスのメリット

システムバス(ユニットバス)のメリットは以下の5つです。

 

  1. 工期が短くお財布にも優しい
  2. 浴室のための機能でお掃除がラク
  3. 断熱性があり暖かい
  4. 優れた防水性で水漏れしにくい
  5. お子さんから高齢者まで安心な設計

 

以降で詳しく解説します。

工期が短くお財布にも優しい

システムバス(ユニットバス)は作業がシンプルなため工期が短く、お財布に優しいといったメリットが挙げられます。

システムバス(ユニットバス)は工場で既に壁や床などが作られており、現場での作業は組み立てるだけですので、工期は短く2〜3日あれば完成します。

工期が短い分、銭湯代の出費も少なく済むのも魅力の一つです。

それに対し、在来工法は、壁や床、浴槽の設置、水道管の整備など工程が多いです。そのため、完成までに期間がかかります。

 

それぞれの専門家達が集まり作業をするため、人件費もその分膨れ上がり、施工費も高くなりやすいです。

また、安心して施工を頼めるのも大きなメリットです。在来工法とは異なり、システムバス(ユニットバス)は工場で製品が作られていますので、クオリティにバラつきがなく安定しています。

さらに、人件費の削減ができて施工費用を抑えられる利点もあります。作業は組み立てのみですので、在来工法と異なって専門家を集める必要がありません。

雇われる日数も少ないため人件費削減が可能となり、施工費を抑えられます。

 

こちらの記事では、ユニットバスのリフォームにかかる期間や短く済ませるコツをご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

浴槽(ユニットバス)リフォームにかかる期間と短く済ませるコツ

 

浴室のための機能でお掃除がラク

浴室に特化した機能が付いているため、システムバス(ユニットバス)を導入するとお掃除がラクになるのが利点です。

水アカ、黒カビ、結露、排水溝汚れは、専用の洗剤と使用しながらの掃除が必須で、落とすのに時間や手間がかかりとても大変です。

ですが、システムバス(ユニットバス)の壁・床や浴槽は、防汚性に長けた素材で作られているため、掃除が非常にラクになります。

 

また、断熱性にも優れているため結露や黒カビの発生もほとんどなく、大変なカビ掃除に悩まされる時間も少なくなります。

一人暮らしで忙しい方、ご高齢の方にとって、手間がかかる掃除は非常に大変です。
とくに、浴室は汚れやすく頻繁な掃除が必要なところですので、システムバス(ユニットバス)でお掃除をカンタンにするのもよいのではないでしょうか。

ユニットバスの衛生面が心配という方も、こちらの記事でユニットバスを衛生的に利用するコツや、清潔なだけでなく便利な場所にも変える方法を解説しています。
ぜひご参照ください。

ユニットバスは衛生面が心配?ユニットバスを衛生的・便利に使うコツ

断熱性があり暖かい

システムバス(ユニットバス)は、断熱性や保温性が優れていますので、冬でも暖かい浴室を実現できます。

 

断熱性や保温性が優れている秘密は、構造にあります。システムバス(ユニットバス)は、一体化成形技術(一つ以上の部品をまとめて一つの部品として加工する技術)を起用して製造されているため、ほとんど隙間がありません。それに加え、壁と壁の間に空気層を設けた二重構造となっていることもあり、断熱性や保温性に優れているのです。

高断熱性や高保温性により、システムバス(ユニットバス)はヒートショックを起こしにくくさせるとして注目されています。年齢が上がるにつれヒートショックが起きやすいため、高齢者がいるご家庭によく選ばれている工法となっています。

 

優れた防水性で水漏れしにくい

 

システムバス(ユニットバス)は、浴室に特化して設計されているため、水漏れトラブルに対する対策もしっかりとなされています。それは、水漏れすると大きな被害がでやすいマンションやアパートに、高い確率でシステムバス(ユニットバス)が起用されているほどです。

壁や床の防水性に加え、システムバス(ユニットバス)の構造は、水漏れを起こす可能性が非常に低い水槽のようになっています。壁・床、天井などが一体化されているため継ぎ目がなく、外に水が漏れる心配がないのです。

マンションの浴室のリフォームをご検討されている方にとっては、非常に大きいメリットではないでしょうか。

 

お子さんから高齢者まで安心な設計

システムバス(ユニットバス)は、お子さんから高齢者まで安心してお風呂に入れるよう、バリアフリー設計となっています。

例えば、脱衣所と浴室の段差がフラットだったり、手すりが取り付けられていたり、またぎやすい浴槽だったりと至れり尽くせりです。また、滑らないよう、床に滑りにくくする加工も施されています。

浴室は、ヒートショックによる死亡事故や、転倒事故による骨折などの大きなケガが起きやすいです。入浴中は裸になるためケガが大きくなりやすい上に、お湯に浸かっているなどして血行がよくなっているため、出血が止まりにくい状態となっています。

お子さんがいるご家庭や、将来高齢になったときを考えると、システムバス(ユニットバス)を導入しても損はないでしょう。

 

システムバス・ユニットバスのデメリット

 

システムバス(ユニットバス)のデメリットは以下の4つです。

 

  1. スペースが合わない場合がある
  2. 後付けに対応できない設備がある
  3. デザインが限られている
  4. 在来工法からのリフォームは費用が高い傾向にある

 

こちらも詳しく一つずつ解説していきます。

スペースが合わない場合がある

システムバス(ユニットバス)は、規格サイズが決まっていますので、ご自宅の浴室のスペースと合わない場合があります。

システムバスには、1116、1216、1318、1616、1620などのサイズがあり、各メーカーの設定された寸法以外での取り付けができないのです。

そのため、どうしてもこだわりたいものがある場合は、在来工法の検討が必要です。とはいえ、少数ではありますが、サイズオーダーが可能なメーカーも存在しています。費用も高額になってきますので、予算との兼ね合いをみながら決めるとよいでしょう。

 

後付けに対応できない設備がある

 

システムバス(ユニットバス)は、壁や床、天井が一体化されているため、後付けできない設備もあります。

手すりのようにカンタンに施工ができるもの以外にも、大掛かりな工事になっても取り付けられる設備はもちろんあります。ですが、起用している素材との相性やユニットバスの規格サイズなどによっては、後付けができない場合があるのです。

 

ユニットバスにはいろんなオプションが用意されていますので、後付けできないオプションを聞いて後悔がないようしっかりと考えましょう。

 

デザインが限られている

 

最近は、システムバス(ユニットバス)のデザインのバリエーションが広がってきました。しかし、それでも在来工法と比べるとデザインは限られています。

メーカーで扱っているデザインから選択しなければならないため、ときに自分好みのものと出会えない場合があるのも否めません。そのため、たくさんのメーカーを調べなければならず、多くの時間を消費するケースも少なくありません。

どうしてもこだわりがある場合は、在来工法を検討する必要があるでしょう。

 

在来工法からのリフォームは費用が高い傾向にある

在来工法からシステムバス(ユニットバス)へのリフォームをする場合、費用が高い傾向にあります。

システムバス(ユニットバス)からシステムバス(ユニットバス)へのリフォームであれば、それほど費用は高くありません。しかし、在来工法からシステムバス(ユニットバス)へのリフォームをする場合は大掛かりな解体工事も必要なため、50〜150万円が相場と非常に高いです。

 

また、築年数によっては土台部分の補修が入りますので、さらに費用が上乗せされます。

 

こちらの記事では、ユニットバスの特徴や価格をまとめて紹介しておりますので、気になる方は、ぜひ合わせてご覧ください。

「ハウステックのユニットバスは安全で清潔!特徴や価格をまとめて紹介」

システムバスとユニットバスの違いを整理しよう

 

今回は、システムバスとユニットバスの違いについて解説してきました。

両者の違いを理解する機会となりましたでしょうか?

基本的には両者に明確な違いがあるわけではありませんが、使い分けがされることはあるため覚えておくとよいでしょう。

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