サビにくくバスタブに適している、ステンレス浴槽。
ステンレスの浴槽に入ると、ポカポカと温かく、昔ながらの雰囲気にほっとひと息つけるという人も多いと思います。
そんなステンレスのお風呂に興味がある人たち向けに、ステンレス浴槽ならではの6つのメリットをお伝えします!
Contents
ステンレス浴槽とは
ステンレス浴槽とは、昔ながらのタイル張りのような在来浴室でよく使われている、金属製の浴槽です。鉄にクロム、ニッケルを加えることによって錆びにくい合金となり、これがそのステンレスです。
主な特徴としてはそのメタリックなデザインです。古い物件に多く使われているので、どこかレトロな感じがありますが、その見た目も人気要素の一つとなっています。
耐久性も高く、磨くと綺麗になるといメリットもあるので、魅力的な浴槽です。
築年数の古い住宅などでは、今でも使われていますが、現代で主流になっているのはプラスチック系のFRP浴槽と呼ばれるものです。
ステンレス浴槽のメリット6選
ステンレス製の浴槽ならではの6つのメリットを紹介します。
耐久性に優れている
ステンレス浴槽は名前のとおり、サビづらく耐久性が高いです。
基本、表面から内側まで、ステンレスと呼ばれる金属の素材が使われています。
そのため、変色や劣化が生じづらく、長年使用するのに適しているのです。
また汚れやニオイもつきにくく、衛生的でもあります。
金属的な見た目がカッコいい
ステンレス浴槽ならではの見た目が好きという人も結構います。
特に昔ながらのレトロな浴室にあこがれを持つ人は、ステンレスならではの素材感に心惹かれるようです。
磨くことで長期間使用できる
磨くことで、メンテナンスできるのもメリットの一つ。
しっかりと磨き上げることで、鏡のように周囲の姿を映し出す、ステンレスならではの美しさが戻ってきます。
保温性が高い
ステンレスのお風呂は保温性に優れているため、冷めにくいです。
保温材によりますが、温かな状態を非常に長い間キープできます。
掃除や手入れが簡単
ステンレス浴槽は、表面に湯アカなどがつきづらいという特徴があります。
そのため、日頃の手入れや掃除は楽なはずです。
ステンレスに湯アカがついてしまったときは、重曹を使用することで比較的簡単に除去できます。
サイズのバリエーションが豊富
昔は、ステンレスの浴槽というと“小さい”イメージを持っていた人も多いと思います。
しかし現在は、サイズのバリエーションが増えて、家族構成や体格等に合わせて自分たちに合った浴槽を選べるようになっています。
ステンレス浴槽のデメリット6選
では続いてはステンレス浴槽を使用することで発生するデメリットについてご紹介します。
メリットと思っていた部分がかえってデメリットにもなることがあるので、しっかりとチェックしましょう。
金属質な見た目が派手に見える
ステンレス浴槽は金属質な見た目が派手で印象に残りやすいものです。
持ち家で自分や家族が使用する分には、その見た目がカッコイイと使えるかもしれませんが、賃貸や売買で他人が使用する場合は別です。ステンレス浴槽は古い物件で使用されていることが多く、どうしても見た目から古い印象を与えてしまいます。
見た目が良いことには変わりないと言っても、その後住宅を売却したり、賃貸で貸し出したりする場合もあると考えると、このデザインがネックになる場合があります。
商品の金額がシンプルに高い
ステンレス浴槽はその材質上、商品価格がどうしても高くついてしまいます。現在主流になっているFPR浴槽と比較すると、どうしてもステンレスは高額です。
浴槽をリフォームするような場合に、浴槽ごと交換するとなると、ステンレスを導入したくてもその金額はどうしてもデメリットになります。
キズや水垢は結構目立つ
水垢は水道水に含まれるカルシウムなどが原因で白い汚れがついてしまうものです。よごれにくいステンレスでも、こうした水垢はどうしても付着してしまいますし、なにより金属なのでより目立ちます。
清掃が疎かになると落ちなくなってしまうので、注意が必要です。また、目の粗いタワシなどで浴槽が傷付いてしまうと、その傷は非常に目立ちます。
清掃時にはこうした掃除道具にも注意が必要になってくるので、清掃時に気を使わないとならないのがデメリットとも言えます。
塗装は難しい
ステンレス浴槽は簡単に塗装ができず、腕のいい職人さんでも断られてしまうことがあるほどです。
築年数が経過し、浴室のリフォームを安くすませようと考えると活用したいのがこの塗装という方法ですが、ステンレスはそうは行きません。
せっかく塗装を引き受けてもらって、丁寧に施工をして貰ったとしても、時間の経過とともに剥がれてくる可能性があります。
交換したてのときは問題がなくても、さらに月日が流れて再びリフォームが必要になったときにネックになる可能性が高いのが、ステンレス浴槽です。
他の機能を望めない
FRP浴槽はジェットバスだったり追い炊き機能やなにかしらの機能をつけられます。
あるていど余裕があればジャグジーなども可能ですが、ステンレス浴槽はこうした自由度は低くなります。
お風呂にいろいろな機能を付けてバスタイムを楽しみたいと思っている場合には、ステンレス浴槽はできないことが目立ってしまいます。お風呂にいろいろな機能が欲しいと思って、あとからリフォームするのも難しいので、こうしたデメリットは先に把握しておきましょう。
全く錆びない訳でもない
ステンレスはあくまでも錆に強いだけであって、全く錆びないというものではありません。
多少錆びがついても日々の清掃ですぐに落ちますが、ほうっておくととても見た目が悪くなってしまいます。ステンレス浴槽はこまめなメンテナンスが重要となり、怠ってしまうと水垢や傷から守りつつ、錆びが発生したらすぐに落とす必要があります。
耐久性が良くても見た目が汚くなってしまってはいけませんので、清掃はしっかり行いましょう。また、多少錆びが出てきたとしても、ステンレスも金属なので一応は錆びると慌てずにすぐに清掃しましょう。
ステンレス浴槽の価格と交換時の相場
多少のデメリットはあるものの、それでも他にない見た目だったり耐久性の高さだったり魅力の多いステンレスは、やはり需要もあります。
価格帯は小さい浴槽なら10万円以下、一般的な足を伸ばして入れる浴槽なら20万円以内から30万円代までさまざまです。
これは浴槽本体の価格であり、リフォーム代となると別に費用が発生します。しかしこの金額は、実際に施工する住宅や浴室の環境によっても大きく変わって来るので、相場というものでおおままかに算出することはできません。
これは実際に運ぶ浴槽の重さ、硬さによって作業人数も時間も大きく変わってきてしまうのが原因です。
事前に相場を調べようと思って、自宅と同じ様な間取りの住宅の成功事例から算出しても、いざ見積もりをとってみたら全然違うということもあります。どうしても価格が知りたい場合は見積もりを依頼してみましょう。
ステンレス浴槽に入れ替える際の費用について、下記の記事にもまとめています。
ステンレス浴槽の交換リフォームを検討している方は合わせてご覧ください。
ステンレス浴槽には色々なメリットがある!
ステンレス浴槽にはさまざまなメリットがあることが分かってもらえたと思います。
昔ながらのステンレスの浴槽に興味のある人は、ぜひリフォームしてみることをおすすめします!