ヒノキ風呂の魅力やリフォーム費用の相場について徹底解説!

まるで森林浴したかのようなリラックス効果を得られるヒノキ風呂。
ヒノキに限らず、木材をたっぷり使用した浴室は高級な温泉旅館のようなイメージがあるため、憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではヒノキ風呂の魅力をはじめ、リフォームする際の費用やポイントを徹底解説します。
特別なバスタイムを楽しみたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。

ヒノキ風呂へリフォームする場合の費用相場

ヒノキ風呂へのリフォーム費用は、使用するヒノキの種類や産地、量によって大きく変動します。
後ほど詳しく説明しますが、国産の無垢材で、人工乾燥機を使用して乾かしたヒノキ材は高価です。
反対にアメリカなどの外国産だったり、薄くスライスした木材を貼り合わせた積層合板だったりすると、コストを低く抑えられます。

浴槽のみをヒノキ風呂に交換する場合は20~50万円程度が相場ですが、大きさや形状によってはさらに費用がかさむケースもあります。
浴室全体にヒノキを用いてリフォームする場合は、数百万円が相場です。

リフォームと同時に浴室内に手すりを設置したり、ヒノキ風呂内に腰かけなどを作ったりすると、さらに費用がかかります。
また、ヒノキ風呂本体の値段以外に工事費用もかかるため、予算に余裕を持ってリフォームにのぞんだ方が良いでしょう。

ヒノキ風呂の魅力とは?

高級な温泉などでよく目にするヒノキ風呂。
豊かな香りとあたたかみある木目に惹かれる方も多いでしょう。
本記事では下記の3つの視点から、ヒノキ風呂の魅力に迫ります。

  1. 香り
  2. 強度・耐久性
  3. デザイン性

それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。

①香り

ヒノキが発する独特な香りの中には、癒し効果をもたらすアルファピネンという成分が含まれています。
多くの針葉樹に含まれるアルファピネンは、香料や医薬品にも使われています。
このアルファピネンがリラックス効果やリフレッシュ効果をもたらし、毎日のバスタイムをワンランクアップさせてくれるのです。

②強度・耐久性

古くからヒノキ材は寺社仏閣の建築に使用されてきました。
現存する寺社仏閣にもヒノキ材が使われている点から分かるように、ヒノキの強度や耐久性は確かなものです。
ヒノキ風呂も同様に、強度や耐久性に優れています。

また、ヒノキは抗菌・抗カビ作用、消臭作用、防虫作用にも優れています。
いやなにおいがこもりがちな浴室も、ヒノキ材を取り入れれば快適な空間に早変わりするでしょう。
しかし、毎日のお手入れをさぼってしまうとすぐに劣化してしまうため、気を付けなければなりません。

お手入れを楽にするためのコーティングを施したヒノキ風呂もありますが、ヒノキならではの香りや木目が損なわれてしまうことも。
手間をかけずにバスタイムを楽しみたい方は、検討してもよいかもしれませんね。

③デザイン性

あたたかみのあるヒノキの木目を取り入れるだけでも、おしゃれな浴室になるでしょう。
和と洋の素材を組み合わせたモダンスタイルも人気です。

浴槽にヒノキを使い、床や壁、天井にはタイルや石などを使った浴室も実現可能です。
反対に、浴槽は人工大理石やプラスチックで、床や壁、天井にヒノキを用いるなど、デザインの自由度が高い点は魅力ですね。

ヒノキ風呂のお手入れ方法

ヒノキ風呂は毎日お手入れしなければ、すぐに劣化してしまいます。
濡れたまま放置せず、しっかり乾燥させることがお手入れの基本になります。

ヒノキ風呂に入った後はできるだけ早めに浴槽のお湯を抜き、シャワーで水洗いしてください。
その後、柔らかいスポンジに抗菌作用のある洗剤をつけて、浴槽表面の汚れを落としましょう。
絶対にごしごし擦ってはいけません。

洗剤をしっかり流し終えたら、タオルなどで水分を拭き取り、換気して自然乾燥させましょう。
乾燥させないと、内部から腐っていってしまう場合もあるため、十分気を付けてください。

最近登場したヒノキ風呂の中には、シャワーで軽く流して乾燥するだけでOKなタイプもあります。
ヒノキ風呂自体に撥水効果のある塗料が塗られており、お手入れの手間を省けるタイプです。

ただし、ヒノキ自体の香りは楽しめなくなってしまいますし、定期的に塗料を塗り直さなくてはなりません。
香りとお手入れの手間、どちらをとるか、よく検討してから選びましょう。

ヒノキ風呂を選ぶ際の重要なポイント

ヒノキ風呂へリフォームする際、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。
ここではヒノキ風呂を選ぶときにおさえておくべき4つのポイントを紹介します。

  • 国産か
  • 無垢材か
  • 人工乾燥機が使用されているか
  • 長期のアフターフォローがあるか

日本独特の素材だと思われがちなヒノキですが、海外にもよく似たヒノキ科の針葉樹があります。
とくに、国産のヒノキに似た香りを発するアメリカの「米檜(ベイヒ)」は住宅の柱や床材などによく用いられています。
それでも国産のヒノキを使用した方が良い理由は、日本の気候になじみやすいからです。

使用するヒノキは積層合板(1~3ミリ程度にスライスした木材を貼り合わせた合板)でなく、天然の無垢材を選びましょう。
無垢材に比べ、積層合板は耐久性が劣るだけでなく、ヒノキならではのあたたかみや柔らかさを感じられません。
ヒノキ材の良さを楽しみたいなら、無垢材を選ぶべきです。

浴室に使用するヒノキ材の加工方法も確認しておきましょう。
人工乾燥機などでしっかり乾燥させたヒノキ材は含水率が低く、腐りにくいと言われています。

また、ヒノキに限らず、木製の浴槽はひび割れなどによる水漏れが起きるおそれがあります。
長期的に修理やメンテナンスに対応してくれるリフォーム業者を選ぶと、安心ですよ。

ヒノキ風呂を自宅に設置して贅沢空間を作ろう

いかがでしたでしょうか。

高級なイメージの強いヒノキ風呂ですが、自宅に取り入れるメリットはたくさんあります。
浴室全体にヒノキを取り入れるとなると数百万円の費用が必要ですが、ヒノキ風呂のリラックス効果やリフレッシュ効果を考えるとそこまで高い買い物ではないかもしれません。

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